伝統調味料八丁味噌のカクキューさまについて。
わたしの本『私を整えるごはん』の中でもお伝えしていますが、調味料選びはものすご〜く大事!
わたしは伝統調味料の応援もしたく、すばらしい商品に出会ってみなさんにご紹介したく、
いろいろな生産者さま、企業様へ訪問しています。
先月、八丁味噌で有名なカクキューさまへ訪問させてもらいました。
八丁味噌ってそもそも何?!
今さらですが、八丁味噌って何ですか?という質問も疑問もよくあります。
愛知県民でも本当に知っている人は少ないかも。。。?
今日はそこもお伝えしておきたいな〜と思います。
八丁味噌とは?
江戸時代初期からはじまったカクキューさん。
立派な建物はずっと文化財としても維持されています!
歴史を感じる建物好きなわたしには胸キュン!うっとりする外観です。
ではどのようにはじまったかというと・・・
今川義元の家臣であった早川家の先祖・早川新六郎勝久(はやかわしんろくろうかつひさ)は、永禄3(1560)年の桶狭間の戦いで今川が敗れた後、岡崎の寺へと逃れて武士をやめ、名を久右衛門(きゅうえもん)と改めました。
その初代の久右衛門(きゅうえもん)氏は寺で味噌造りを学び、数代の後、徳川家康公生誕の岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある八丁村(現在の愛知県岡崎市八帖町)へと移り、正保2(1645)年に業として味噌造りを始めました。
そして久右衛門の造る味噌は地名に由来して、「八丁味噌」と呼ばれるようになったのです!
つまり、もともと八丁味噌というのは岡崎城から八丁の位置にある八丁村にあるカクキューさんと、まるやさんこの二つだけなんですね。
八丁味噌はどう作られる?
八丁味噌は、大豆と塩のみを原料に大きな木桶に仕込み、天然の川石を職人の手で山のように積み上げて重石とし、八帖町(旧・八丁村)の気候風土の中で二夏二冬(2年以上かけて!!!)天然醸造で熟成させて出来上がります。
味は大豆のうま味を凝縮した濃厚なコクと少々の酸味、渋味のある独特な風味が特徴です。
江戸時代から370年以上変わらぬ伝統製法で八丁味噌が造られているところもわたしはすごいなぁ〜〜〜と思っています。
やはり石を積んで木樽で作るなどは家庭では真似できないことですから。
カクキューさんのお味噌はかためでしっかりタイプ。お料理のコクだしに使うとよいです!
カレーの隠し味とか麻婆豆腐の隠し味に。
「豆味噌」木桶に仕込み、3トンもの重石を、石積み
職人たちの手で一つ一つ円錐状に積み上げて熟成。
豆麹でつくる「八丁味噌」はパワフルな味ですよ。